会計ソフトは頻繁に買い替えるべきかいなか?

<質問>
毎年税制がかわったり、確定申告の用紙もかわるので、会計ソフトも、毎年新しいものに買い替えなければいけませんか?

<回答>
帳簿入力&試算表までの作成なら、古い会計ソフトのままで問題ありません。
ただし、買い替えなくてはいけない場合もあります。
困ったことに、最近は買い替えないといけないケースが増えています。

<ひとくちメモ>
① 古い会計ソフトのまま使っていていい人とその理由。

税制や申告の用紙は毎年マイナーチェンジしますが、「仕訳」や「帳簿」や「試算表」のフォーマットは、ほぼほぼ変わらないものです。

とくに、
*消費税込みで帳簿をつける小さいビジネスの方
*パソコンにインストールした会計ソフトがそのまま使える人方
は、何年でも古いソフトを使っていても問題ないでしょう。

一年間の入力がすべて終わって「試算表」が完成したら、
*これを見ながら国税庁のホームページなどで、「青色申告決算書」や「確定申告書」を作成する。
*「試算表」を税理士さんなどに渡す。
で、個人事業の方も、法人の方も、OKです。

私が見ているお客様でも、平成18年版のソフトをお使いの方もいますが、なんの問題もありません。

② 買い替えないといけないケースとその理由。

困ったことに、最近は新しい会計ソフトに買い替える必要がある人が増えています。

影響が大きい順にたとえば、
*インターネットの普及により、会計ソフト利用時に「ユーザー登録」を求められ、継続利用のためにアップグレードの連絡がくる。
1年で利用期限がきてしまい、更新料を払わないと使えないケースも多々。クラウド会計や、ダウンロード版では、とくに1年更新が多い。

*ユーザー登録の必要なかった時代に購入した「CD-ROM版ソフトウェア」を持っているが、パソコンを買い替えたときにOSに対応していないため、インストールできない。

*消費税税抜経理をしているが、持っているソフトが古い消費税率で、正しく仕訳ができない。(税込経理で手計算できればOK。)

*減価償却資産の改正(平成19年に特に大きな改正。)に対応していないので、新しく取得した資産の償却費が正しく計算できない。(手計算やほかの方法で償却費を計算できればOK。)

*消費税申告書や青色申告決算書や確定申告書を、会計ソフト付属の機能で作成したい。
 
のようなことがあります。

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