今日のお金ニュースから

人気芸人さんの個人会社の申告漏れ
まるで犯罪者、な報道です。。。

いろんなサイトで、税理士さんたちが
いろんな分析や解説をしてくれていて興味深いです。
テレビだと??な税率が出てきたりもしますけど。

納税意識が低いところで
めざましい活躍を続けると、
こういうことが起こります。

かつては
脳科学者の茂木さんや
ももクロなどのスタイリストさんも
申告そのものしないで追徴課税ありました。

1年過ぎても大丈夫、何も起こらないな。
と思っているといつの間にか多額に。
先延ばし体質のかたは特に
気を付けたいものです。

今回の件、
法人税の申告漏れだけでなく、
消費税や所得税も含めての追徴なのか
税目はじめ、今回の事実関係の詳細は現在不明なものの、
サラリーマンや、小規模事業者にも関係しそうなことを
まったくの私見と仮定にもとづき書いてみました。

20191024tokui

<衣装代>
芸能人の場合、普通のビジネスマンよりも
経費には入りやすい場合も多いです。
「事業の用に供する衣装」という
説明がつきやすい職業ですから。

月曜の007がつく番組で制服のごとく
着ている かっちりしたスーツや、
キラキラした豪華なステージ衣装や、
落語家さんの羽織、着流し、帯、草履や、
黄色いスーツが特徴の芸人さんのスーツや、
線引きが難しいもののゴージャスで有名な方のドレスも、
クリーニング代や保管料も含めて結構いけるかと。

もちろん、
衣装提供を受けて、
借り物でテレビやショーに出ている方や、
私服と仕事時の服がそのままな方は、
経費に入る衣装代の幅がうんと狭くなりますけれど。

今回のケースも、同じ衣装代の中身であっても、
もしかすると普通に申告していたら、
たとえ税務調査が入ったとしても、
今回否認された衣装代の一部または全部が
そのまま経費として認められた可能性はあるものです。

普通にビジネスされている方でも、
スーツ代、洋服代、クリーニング代、靴代、鞄代など、
経費に入れているがため、
報道を見てドキドキされている方も多いかと思います。

プライベート用との区分けをできるだけしておくこと、
事業での必要性があったことを説明できる準備
領収証へのメモや、帳簿の摘要欄への記入
などで、「事業に関連すること」を
税務調査で堂々と説明できる
よう準備しておきましょう。

税理士に領収証を渡したから大丈夫
税理士が経費に入れているから大丈夫
では、ありません。
事業との関連性があることは、
お金を使った方しかわからないことなのです。

20191024tokui

<法人にすると税金が減る?>
仮に毎年5000万円の所属先からの収入があったと勝手に前提を置いて、
10月24日午前現在で報道されている情報だけで試算してみました。

給与で受け取ると、もろもろ控除を引いたあとの課税所得に
最高55%相当(所+住)の税率区分で、約2000万円の納税です。

法人が売上として受け取ると、
今回の報道から無申告の3年間の所得(利益)が1億1800万円ですから、
1年分の利益を4000万円と仮定、
(私的支出の役員賞与加算もあったかも。これ二重課税になっていたい。)
税率を報道の23.2%(実際は対象年度の税率は異り、中小は15%部分あり)、
地方税も入れた通常の実効税率30.62%としても、
会社からの給与の情報が24日現在出てないので一旦ゼロとして、
個人で全額を給与で受け取る場合と比べて、税率の差で
年間約1000万円、半分の税金の支払が減ると試算されます。

せっかくの節税効果も、無申告の追徴課税ではだいなしです。。

さらに、
個人会社で、自宅を社宅契約したり、車を買ったり、
奥様や親を役員にして所得の分散を図ったり、
先日ご紹介した共済その他の制度利用など
世の中にあふれている合法的節税対策で
個人給与の時に比べての全体の納税額を
1/4、1/5にすることも可能なのに。。

面倒がらずに税理士さんと会っていれば、のいたい代償。

<追徴だけでないいたい代償>
なによりしばらく自粛、謹慎で、
売上が激減でしょうから、いたすぎる代償です。

レピュテーションリスク
を人一倍考えなければいけない職業のひとつです。

世の中で名をあげつつあるあなたも、無関心ではいられません。

<ビジネスの成長と経費のなかみ>
先ほども触れましたが、
個人事業と法人、どちらも、必要経費に入るのは、
ベタな言い方をすると「事業に関連するもの」が基本です。
「その収入を得るために要した支出」

事業に関連するかどうかは、
事業に行う方の主観による説明が、税務署にとおること、
客観的にだれが聞いても、事業に関連すると
判断できる蓋然性を備えているもので、
線引きはあいまいな部分もあります。

まちがいなく経費になるもの(白)
 売れたものに対応する仕入 従業員の給与 従業員制服のクリーニング代 など

まちがいなく経費にならないもの(黒)
 プライベートの旅行代、架空の外注費、仕事の充実のための高級ベッド など

仕事の内容によっては経費になる可能性のあるもの(薄いグレー)
 リサーチ費 取材費 材料費 ヘアメイクさんのメイク道具代 など

経費になる可能性はあるけれど部分的で限定的なもの(グレー)
 衣装代 クリーニング代 プロフ撮影時のヘアメイク代 など

このように事業内容にもよりますし、
売上が300万円程度のビジネス初期
売上が3000万円くらいに伸びてきたとき
個人か法人か
社員を雇用しているかどうか
などによっても、
経費の範囲や、同じ支払を経費に入れるかの温度感が、
大きく異なってくるのです。

ここに、
市販の書籍を読んでも、何を経費に入れていいのだか
いまひとつ釈然としない理由があるのです。

加えて、
同じビジネスで、同じ経費を経費に入れていても
税務調査に来たときの、あなたの説明の仕方、
調査官との折り合いで、判断も変わるので
他人が大丈夫、といった経費が、
そのままあなたも大丈夫
と言えないのも真実。

自分の責任を感じて、できる準備をする。が大事ですね。

いままでの経費が大丈夫か。
ほかにいれられる経費はあるか。
どのような考え方でいたらいいか。
実は何年分も申告しないで溜めてしまった。
ほか
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